一式

「一式」とは必要なものひとそろい

という意味です。葬儀業界において「葬儀一式」という表現は昔から

使用されてきました。

お葬式に使う道具や備品・消耗品の類は大小あわせて様々なもの

があり、それを一つ一つお客様に説明をすることは非常に手間が

かかることであり、「葬儀一式○○円」という見積りを

多用してきました。

ところが、「一式」という表記は葬儀の価格が不明瞭であり、

悪徳葬儀社の代名詞だということをかつてマスコミ各社がこぞって

取り上げた時期がありました。

結果的に多くの葬儀社でお客様に信頼のおける見積書を発行する為に、

「葬儀一式100万円」といった大まかな見積りは無くなり、出来る限り

内容が細分化された見積りが推奨されるようになりました。

フューネにおいても一円単位まで表示をした見積書を基本的に発行して

います。お客様のご要望に合わせて食事の数一つまで実際と差異の発生

しないようにシミレーションをし、お客様毎に仕様を変えた見積りを

ご提案として提示しています。




ところが、最近ネット上で格安の葬儀を売りにする業者が増え、

あれだけ、批判された「一式」の総額表示の価格表示がまた増えてきて

いるのです。お葬式はご葬家の事情により、お食事や返礼品の数、

貸布団や細かいところではアメニティグッズまで数が違って当然なのに

一式の総額表示はそもそも無理があります。

一式の総額表示では絶対に追加料金が発生しては表示に問題があるの

ですが、現実には追加が発生してしまうことが多々あります。

ネット上で価格を競争するとどうしても一式で表示しなければ訴求力が

低下してしまうことは理解できますが、価格を少しでも安く見せる為に

行き過ぎた表示をされる業者が存在をするのは残念なことです。

正直、安すぎるのは危険だと思います。



フューネに限らず大抵の良心的な葬儀社ではお客様のご要望に合わせた

細分化された項目を表示した見積書を発行をしていただけます。

葬儀において決して無駄な経費をかける必要は無いと断言します。

しかし、係る費用を削ることが出来ないし、無理やり削れば絶対に

満足のいくレベルのお葬式を施行をすることはできません。

時間的な余裕があるならば、葬儀の生前見積りをすることを

お勧めします。そして、「一式」の中身について納得が出来るまで

説明を受けることが出来る時間は生前中しかないのです。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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