ゴミとおひとりさま

先日、訪問看護をしている知り合いが訪問先は「ゴミ屋敷」ばかり

という話をされていました。

私の過去で一番ひどいゴミ屋敷の思い出を書いた

2008年4月25日付ブログ記事「ゴミ屋敷の思い出」は壮絶な

現場ですが、そこまででもなくてもいわゆる「おひとりさま」と

呼ばれている高齢者の自宅は食べたコンビニの弁当の容器や

空き缶、カップラーメンの容器が散乱をしていることが多いのです。

そして、孤独死の現場とはほとんどそのような現場です。

なぜ判で押したようにゴミに囲まれたゴミ屋敷なのか。

「片付けられない症候群」であったり、ゴミをゴミと捉えず、

なんでも「もったいない」と資源として捉える人もいらしゃいますが、

多くの場合、一人暮らしで人目を気にしないという理由で、

次第にどこから手を付けた方が良いのか解らなくなり、どんどん

溜まっていくという悪循環に陥っていくパターンが一番多いのです。

さらに、「おひとりさま」でゴミ屋敷になる理由として

びっくりするのは

「ゴミの捨て方が解らない」

という理由も。奥様が亡くなり家事一切をやっていた人がある日を

境にいなくなり、ゴミを何曜日にどこに出したら良いのか、どのように

分別をしたらよいのかといったことがわからないからゴミを捨てずに

溜まっていく・・・嘘のような話ですが、実際に結構このケースは

おひとりさまの男性に多いのだとか。良く考えれば、私もゴミ出しを

妻に任せていてゴミ出しの仕方が解らないのでこのままではこのような

ケースになる予備軍です。



そもそも高齢になると動くことが億劫になり、片付けが簡単で無くなる

ものです。葬儀社の立場から言えば、放置しておくことは孤独死を

増やすだけですから、おひとりさまのゴミ対策は地域や職域を超えて

サポートをしていかなければならない社会問題なのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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