家庭の事情とお金

葬儀社のターゲットとなるべきお客様はこの世に生を受けている

人すべてです。世の中ですべてがお客様と言えるような業種業態は

ありそうでなかなかないものです。

例えば、本屋さんは本を読まないお客様は絶対に行きませんし、

洋服ですら、男性・女性という分類に加え、年代別に応じてお客様を

選別しています。葬儀社は確かにメインターゲットというべきシニア層

の方はあります。この世に生を受けたばかりの赤ちゃんですら、

「死ぬ」というリスクがあり、リスクが発生すれば、お客様にとっては

葬儀社に対して需要が発生し、私たち葬儀社は葬祭サービスを

供給する責務があるのです。



誰もがお客様となりえる状況の中で、私たち葬儀社が葬儀の仕事を

通じて垣間見ることができるのは「家庭の事情とお金」

なのです。その家庭にとって知られたくない事も見えてしまうのです。

普段は日本人として通している方が国籍が外国人であったり、女性だと

思っていた方が男性であったりということも日常茶飯事のことであり、

夫婦間の不仲や嫁・姑間の争いも見えてしまうのです。

さらによく見えるのはその家の経済状態であり、何百万円のお金を

ポンと頂けるところもあれば、わずか1万円のお金ですら、支払いに

苦慮する家もあります。当然ながら、人の死に対してはご遺体を葬る

ことに最低限度のコストが必要であり、資力の無い人は行政が保障する

生活保護費から葬祭費を支給して頂く方もいらっしゃいますが、本当に

家庭をとりまくお金の事情は本当に様々です。

私たち葬儀社は自分の金銭的価値観でお客様を見てしまうことが

絶対にしてはならないのです。





お金があっても身内のお葬式に1円出す気が無い人は私たちが想像して

いる以上に多いのが現実です。様々な家庭の事情はあると思うの

ですが、それを良い方向に解決できない時、私は葬儀社として無力感を

感じてしまうのです。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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