メールの向こう側

パソコンが一人に一台の時代はすでに過ぎ、スマートフォンや

タブレットを一人で何台も所有していることは最早、普通なことに

なっています。それに伴い、メールにて連絡や会話をすることが

増えてきました。そして一人の人間が複数のメールアドレスを所有

していることも最早、普通のことですね。

私自身も会社用・持ち運び用・自宅とパソコンだけで3台。

スマホ・ガラケー・ipad・グーグル・ヤフーと8つのメール

アドレスを取得し、所有しています。

目的に応じて使用していますし、頻度の少ないアドレスはメインの

アドレスにメールを転送していますからまず、メールの見落としは

ありませんが、それでも機械の調子の悪い時などは見落としてしまう

のです。そして、そういう時に限って重要なメールだったりします。

また、お客様からメールを頂くことが以前と比べると格段に

増えています。特に最近では遺影写真に使用する元データをメール

にてお客様から頂くことが多く、メールの受信を気づかなくて手遅れに

ならないようにフューネでは公式メールアドレスのみ24時間メールの

監視をしています。



最近はすっかり忘れがちなのはメールを受け取る立場に立って心づかい

をするということが欠けているように思います。メールは電話と違って

相手の忙しさなどの状態も全く無視して送ることができるのですが、

その分、重要なメールでさえも気軽に送れてしまうという落とし穴が

あります。以前ならば、重要なメールを送った場合は電話をかけ、

「メールを送りました。確認ください。」

といった趣旨のことを音声でお伝えすることが大半でしたが、今は

その電話を省略される方が多いのです。

いつしか、メールは送られたら見ない人が悪いというような

風潮に世の中がなってきているのからです。

しかし、本来ならば送った人は自分の都合で送っている訳であって

「見ないのが悪い」という論調になるのはありえないことなのです。

このような考え方になるのはメールの向こう側にいる人のことを

全く考えていないのです。



お客様と葬儀に関するメールのやり取りが増える中で、以前より

議論になっているのが

「お客様はメールで葬儀の依頼をするのか?」

ということがあります。

いまのところ、メールでの葬儀の依頼は1件もありません。

これは人の死に緊急性があるからでしょう。

緊急性の無い、葬儀の事前見積のメールの依頼は年々増え続けて

いるのにです。お客様ですらメールの向こう側(葬儀社)のことを

考えてメールか電話といった通信手段を使い分けているのです。



メールの向こう側にいる人に対する思いやりの欠如は絶対にいつしか

自分自身にしっぺ返しとして返ってくるものなのです。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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