故郷

唱歌「故郷」の歌詞を久しぶりに読んでみました。

兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷

志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷


子供の頃の野山の風景を遠い地から懐かしむという内容で、

生まれ故郷から離れて学問や勤労に励む人の心情を歌っている

この歌は日本人なら誰も知っている名曲であり、いつの時代でも

共感できる凄さがあり、人それぞれが持っている郷愁の念を見事に

表現しているところに凄さを感じます。



さて、多くの人が「死ぬときに後悔すること」の中に

「故郷に帰らなかったこと」

を後悔することが上位に入っています。

病気になり自分の体に自由がきかなくなると、故郷に帰りたい、

親の墓参りがしたいという欲求が生まれます。

しかしながら、体の自由がきかない人を動かすことは周りの人の助けを

借りてもかなり困難なことなのです。

そういった意味でやはり死ぬ時に後悔しないように自分の故郷へは

健康な間に出来るだけ頻繁に帰ったほうが良いのです。




フューネのお客様の中には終末期にあえて長年住み慣れた故郷を

離れて愛知県豊田市で死を迎えられるお客様が多数いらっしゃいます。

介護をする息子や娘が豊田市で生計を立てており、自分の故郷では

介護をすることが困難で親を豊田市に連れてきてといったケースです。

中には住民票すらまだ豊田市に移していない内に死を迎えた方も

多々あり、本当に「死」を迎える為だけに豊田市に来られたことを

察するまでもなく私たちは気づかされるのです。

おそらく、住み慣れた土地で最期を迎えたかったであろうという気持ち

はあるはずですが、親・子のそれぞれの事情でそれが叶わない

臨終の現場があるのです。



葬儀の演出の中ではお亡くなりになられた方の故郷を再現する映像・

画像・音声を駆使して故郷を最期に味わって頂くことは結構重点を

おいています。

唱歌「故郷」はその時に使える万能な歌ですが、郷土に伝わる民謡

などの歌は本当に参列者の郷愁を誘います。



「感動葬儀。」の中の「故郷」というテーマは葬儀担当者に

とって必須項目であり家族の結束を感じる共通語でもあるのです。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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