- お葬式の知識
霊柩車の中はカウンセリングルーム?
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いわゆるブラック企業と名指しされて批判された会社の業績は大きく
落ち込み一度、社員の離れた会社は再び信用を勝ち取ることは
本当に難しいものです。
飲食業を中心に学生アルバイトをメインに雇用し、結果的に安い
労働力で、お客様に安く商品を提供するというビジネスのスタイルが
今、通用しなくなりかけています。原因は学生の数の減少ということも
ありますが、安さを追求した結果、そこで働く人の給与を含めた待遇が
悪化し、働く人がいなくなるといった悪循環がそこにあるのでしょう。
葬儀というお仕事の人材不足は今に始まった問題ではありません。
年中無休24時間という定休日どころか大型の休みを取得することが
出来ないという性質に加え、「死」を扱うということで敬遠する
気持ちが発生する仕事であり、実際に働いている人は誇りを持って
仕事に従事していても、外から見るイメージは決してカッコイイもの
ではないかもしれません。しかしながら、葬儀業界で働くことの意義や
やりがいを説いてこれまでも多くの新卒の学生さんを入社させて
きましたし、多くの転職組の採用も実施しています。これからの時代、
ますます死亡者が増えていく現状を考えると葬祭業に従事する人の
人数はさらに増えていかなければなりませんし、人材の不足は
自社の成長はもとより、業界の成長に繋がっていかないものです。
葬儀の仕事は確かにキツイこともありますが、それでも待遇としては
普通のサラリーマンよりは若干給与がいいということが定説でした。
これはあくまでもお客様から頂いた葬儀代が適正な利益を追求していて
それを社員の皆様に報酬として配分しているから出来ることです。
葬儀の業界も葬儀社自体の数が増え、過当競争になっている地域は多々
あります。結果的に安売りに走り、適正な利潤が確保できなくなり、
社員に満足に給与が払えなくなり、社員が辞めて、営業が出来なく
なり、廃業に至るという葬儀社が全国で発生しています。
飲食業でも、物販業でも、われわれの葬祭業でも「人材不足」は会社の
存続を危ぶみます。一昔はお金が無くて廃業・倒産というケースばかり
でしたが、これからの時代はお店が流行り過ぎて人が集まらず、
廃業というケースがしばしば発生するでしょう。
経営する資源として「ヒト・モノ・カネ」と昔から
言いますが、これからはより「ヒト」が需要になってくるのです。
同業他社よりも圧倒的にレベルの高い「ヒト」の育成は会社を
成長させる決定打であり、これからの人材不足と言われる時代だから
こそ、社員を育てなければなりません。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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