公民館 集会所

地域によっては呼び方は違うと思うのですが、その地に住む住民の

皆様が集まることの出来る施設を公民館とか集会所と言っています。

これらの施設は地域の皆様のコミュニティーの場であり、子供会の

集まりから各種趣味の会の集まり、そして老人会の集まりなど老若男女

を問わず使用することの出来る身近な地域住民にとっての共有物です。

加えて災害時などの非常時には避難所となる役割もあり、本当に

必要な施設であることは間違いないのです。

少し前の昔までは集会所でのお葬式というのは結構人気があり、

お葬式で使用される方からの依頼が頻繁にありました。

人気の理由は寺院をお借りするよりもはるかに使用料が安いこと。

自宅よりも広く、大勢のお客様がお越しなられても大丈夫なこと。

そして、何よりも自宅から近く、近所の皆様にとっても弔問に行くのが

便利であることが人気の要諦でした。

しかしながら、今はほとんどお客様が葬儀の会場としてこれらの施設を

選択されなくなりつつあります。

その理由としては自宅から近くに民間の葬儀会館が多数ある

ということ。加えて、葬儀専用会館のほうが葬儀のするのには施設が

充実していることが挙げられます。

一部の田舎を除いては公民館・集会所でのお葬式は全国的に激減して

いるのではないでしょうか。

特に家族葬が人気の今ではこれらの施設はキャパ的にも大きすぎると

いうことも新たな敬遠される要因なのでしょう。

そして、地域の中心と言っても良い公民館・集会所は地域の皆様の弔問

をお断りをする上で最も不都合な施設かもしれません。




これまでに何ども公民館・集会所でお葬式を手掛けた私から見ると

これらの施設を使う最大の良さは「手作り感」です。

地域の方々のサポートによる手作りのお葬式が良いのです。

受付周りのお手伝いや駐車場の案内係はもちろんのこと、食事も

地域の方の手作りの料理であったり、そうでなくても地域の料理店の

仕出し料理であったり、地域の酒屋さんが出入りしたりするのです。

この地域の手作り感が長年のその地域の風習となり、現代まで

受け継がれているのですが、良くも悪くも葬儀会館の台頭により、

地域の風習は「伝え」が止まりかけ、忘れかけられつつあるのです。




そもそもお葬式は「ご近所」という小さいコニュニティーが主役

であったのです。今は少なくなりましたが、「手作り感」いっぱいの

お葬式はなかなか良いものです。











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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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