大型のお棺



お棺にはサイズはサイズあります。

標準的なサイズのお棺だけでなく、大柄の方用の大型棺、

子供用の子供棺、赤ちゃん用の赤ちゃん棺まで様々なサイズのお棺が

あるのですが、各葬儀社によって扱うサイズはまちまちであり、

大・中・小もしくはL・M・Sといった独自のサイズの規格をつくり

対応しています。お棺のサイズは単純に大きければ良いと

いうことではなく、近隣の火葬場の炉のサイズよりは絶対に

小さくなければなりませんし、お棺を運ぶ霊柩車もそれに

対応しなければならないのです。




最近、これまでの標準のお棺に入らない方の割合が増えてきています。

お亡くなりになられる方も時代と共に少しずつ大型化してきています。

おそらく、近い将来には現在の大型棺が標準のサイズになり、

さらにワンサイズ上の大型棺が必要になってくるでしょう。

その為に火葬炉や霊柩車のサイズも変えなければなりません。



豊田市のお隣、岡崎市の大樹寺には徳川将軍家の歴代の位牌が

あります。

「遺体は駿河久能山に葬る事、葬礼は江戸増上寺で行うこと、

位牌は三河大樹寺に立てること、一周忌が過ぎたら下野日光山に

小堂を建てて勧請せよこれにて関八州の鎮守とせよ」


と家康が遺言を残した為です。

この位牌は将軍の身長に合わせて作られていると言われています。
 
それぞれの位牌の大きさは155cm前後です。

ということは江戸時代の成人男性の身長は160cmに満たない方が

ほとんどであったのです。

現代では日本人の成人男子の平均身長が170cmを超えているの

ですから400年の間にこれだけ大きくなったのです。



人体の大型化の波はじわりじわりと来ているのですが、普段の生活の

中ではなかなか気づくことはできません。しかしながら、葬儀の現場で

大柄の人が間違いなく増えてきていることに気付いてしまう素敵な仕事

でもあるのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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