行き過ぎた安売り

先日、マスコミを賑わしたニュースでスキーのバスツアーでは

多くの若い命が失われました。また、廃棄されたビーフカツが

不正に転売されていたという事実に多くの国民が驚愕したことだと

思います。私たちの命をも脅かす恐れがある事件に触れる度に

「安全」はタダで買うことは難しいと思うのです。



お客様の安全を守る為の「安全コスト」は年々上昇の

一途です。フューネグループでも貸切マイクロバスの運行を

していますが、重大な事故が起きる度に法律が厳しくなり、

お客様の安全に運行する為のコストが上がってきます。

葬儀会館においても火災事故が起きる度に厳しくなっていく

消防法に対応する為のコストも年々上昇しています。

食の安全においての衛生管理も少なからずコストがかかり、杜撰な

管理の下では命さえ奪ってしまうような重大な事故に繋がります。

お客様の安全を守る為には仕方のない支出とはいえ、結局のところ、

安全のコストを支払うのはお客様であることは事実であり、これは

お客様に理解をして頂く他なりません。




自由競争の現代では企業間の価格競争は激しいものです。

消費者にとっても出来るならば「安ければ良い」と考えるのは当然の

成り行きですが、必要以上に安いものはやはり「ワケ」

あるものです。

行き過ぎた安売りの果てに安全性を無視したり、法が守られていない

という商品は本来はNGのはずですが、これがまかり通ってしまう。

そもそも安さの上で粗悪品に当たる確率は極めて高いのです。



葬儀という商品もインターネットを中心に行き過ぎた安売りだと

思わざる得ない商品が多数出回っています。

当然消費者にとって価格は魅力ですが、その価格では本来お客様が

期待するサービスが含まれていなかったりするのです。

つまり、安い「ワケ」がそこにあるのです。

最近の傾向として、だだ安さに飛びついていたお客様が一時期よりも

減っているように思います。

安い価格の葬祭サービスを選ばれるお客様はもちろんいらっしゃるの

ですが、以前はとにかく安いものとサービスの中身を検討されないで

決定されたお客様が、今はサービスの中身をしっかりと吟味され、

納得がいった上で安い価格帯の葬祭サービスを選ばれるように

なりました。仮に納得がいかなければ追加料金を払ってでも納得のいく

サービスを受けるべきでしょう。

本来の消費者の消費活動なのです。

結局のところ、葬儀という商品も必要以上に安いものは無いということ

なのです。




行き過ぎた安売りの果てに消費者が最終的に損をすると

いうことが無いようによりわかりやすい商品の説明と価格の明瞭性が

私たちに求められています。何事もバランスが重要なのです。















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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