和魂洋才

環境・経済、そして人物の交流が地球規模で行われる現在、

グローバルな視点で物事を考えることはとても大切な時代を

生き抜く力です。

この視点が定まらないと日本の置かれている立ち位置を見失い、

大きな誤ちを犯してしまいます。特に経済は日本の景気が好調でも

世界の大局に敏感に株価が反応してしまうくらい密接な状態に

なっており、これまでに経験したことのない「マイナス金利」という

金融政策の中で、これまで日本人が得意としてきた「貯蓄」という

ことから「投資」という手法を変えたとたんに「失敗」という憂き目

に遭うことも充分に考えられるのです。

グローバル社会を生き抜くには

「和魂洋才(わこんようさい)」

がひとつのキーワードです。

和魂洋才とは日本固有の精神を失わずに、西洋からのすぐれた

学問・知識を摂取し、活用すべきであるという意味であり、

明治時代の初期の文明開化の時から叫ばれていたことです。

自国の精神を理解し、諸外国のすぐれた文化を取り入れることは

本来、私たち日本人の得意とすることです。




お葬式は元来、古代の日本から死者を弔う様々な葬法が集約されて、

近代日本の中で体系化されてきました。

言ってみれば「葬儀は日本の文化そのもの」であり、

古くからの先祖崇拝やケガレなどの死への恐怖心といったものは

脈々と受け継がれて今日まで続いています。

現代のお葬式は「近隣の人間関係」「しきたり」「非日常」などと

いった古くから日本人が大切にしてきたものが希薄になってきて

います。

大切にしてきた日本の文化や精神性がお葬式の現場で失われて

つつあるのは大変残念なことです。





今ではお葬式に参列される方の服装もいわゆる洋服がほとんど

であり、裃(かみしも)や紋付袴、着物を召されている方は滅多に

いません。また、焼香の代わりに献花にしたり、菊のような和花でなく

バラやカーネーションなどの洋花を祭壇に用いても誰も驚きません。

フューネの葬儀会館「そうそうの森」シリーズはアメリカの

葬儀会館フューネラルチャペルからヒントを得た洋風な建物であり、

その中で提供される葬儀のテイストは洋風・和風・和洋折衷とあり、

和洋折衷のテイストの飾りが一番人気になっています。

葬儀のスタイルのは既に和魂洋才です。それ自体はフューネという

葬儀社は推進論者であるのですが、今後のお葬式の進化に

日本の精神性が失われることだけは危惧しています。



「祈り」「繋がり」「感謝」「懺悔」「供養」

このようなキーワードはどんな時代になったとしても絶対に

守らなければならないお葬式の精神です。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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