献体が増えている。

今から8年前、2008年12月19日ブログ記事「献体」で献体を

希望する人が増えてきていることを指摘しましたが、あれから8年

経った今は当時の希望数よりもはるかに希望する人が増えています。

20年前、10万人に満たなかった献体登録者は現在、

21万6000人と倍増しているのです。

その結果、近年全国的には登録者数が増加し、登録者数の多い

大学では登録を一時見合わせているところもあるのです。

つまり、集まらなかった献体希望者が必要以上に集まるように

なっているということです。

ご存じない方もいらっしゃると思いますので、献体とは

医学の発展のために、自分が亡くなった後に自分の肉体を医学部

もしくは歯学部に献上して、学生さんの実習用教材として解剖される

ことです。

実は献体が増えている背景に「経済的理由」が増えています。

献体をすれば、死後、遺体の搬送費用や火葬費用は大学側が

負担するのがルールであり、献体をすれば葬儀をしなくても済むと

考えている方がいるのです。

本来の献体の目的からすれば何とも悲しくなるような現実ですが、

これが現代の世情です。



よく友人・知人から

「葬儀屋さんはいいね。
葬儀は無くならないからね。」


なんて言われますが、本当にこれは見当違いで、確かに亡くなる人は

いなくならないのですが、お葬式をしない人は確実に増えています。

献体を希望される方はその典型例と言っても良いでしょう。

もちろん、献体を希望される方でも立派な葬儀をされる方も

いらっしゃいます。本来の献体の趣旨を理解して医学の発展の為に

社会貢献する献体であるべきなのですが、経済的な理由で献体を

希望されるのは何だか臓器売買と本質的には変わらないと

感じてしまうのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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