加速し始めた少子高齢化社会

厚生労働省が昨年12月24日発表した2019年の人口動態統計の

年間推計で日本人の国内出生数は86万4千人となり前年比で

5.92%減と急減し、1899年の統計開始以来初めて90万人を

下回りました。

出生数が死亡数を下回る人口の「自然減」も51万2千人と

初めて50万人を超えました。

私の住んでいる愛知県豊田市の人口よりも多い51万人が

たった一年間で日本からいなくなってしまうという現実はなかなか

衝撃的であり、国も放置できない水準であります。

単純に人口が減るということは消費が減るということです。

消費が減るということは経済が衰退するということに繋がりますから、

人口が減るということは実はとても恐ろしいことなのです。




人口が減るのにお亡くなりなられる人が増えていくということは当然に

残された人々の負担が増えていくということです。

このような時代の背景が葬儀の小規模化・簡素化に流れになって

きています。

葬儀社の社長として言わせて貰えるのであれば、葬儀の小規模化は

仕方ないことだとしても、葬儀の簡素化は納得できるもの

ではありません。

お金をかけなくても出来る弔いの方法はたくさんありますが、

葬儀の小規模化という理由にかこつけて、「簡素化」を推進して

しまっているのです。

親をおくるこころは「簡素化」ということばとは相性は悪いはず

なのですが、昨今の葬儀の世情を鑑みるとどこかおかしい方向に

進んでいるような気がしてならないのです。


















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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