働き方と働く意義

近年「働き方改革」が叫ばれていますが、未だに自分自身には関係がないと思っている企業経営者が多いのことも現実です。
2024年現在でも10年前と比べると労働者人口は1000万人近く減少をしています。さらにこれからも減少することが分かっていて他人事でいられる経営者は私は有り得ないことだと思います。
しかし、労働者人口が豊富であった時代に経営をしていた過去形の人と現在進行形の現職の経営者とこれから企業のトップとして経営者なっていく後継者では人事労務問題の捉え方は全く感覚が違うのです。

コロナ禍において様々な苦難がやってきましたが、唯一といって良かったことは日本人の働くことの概念が大きく変化したことです。
リモートワークやフレックスタイムと言った制度も定着してきましたし、コロナ禍以前ではインフルエンザや高熱であっても無理して出勤していたことが社会的に完全にNGとなり、無理なく働くことが可能になってきました。
働き方に無理が無くなることはとても良いことですが、ただでさえ少なくなっている労働力がさらに少なくなるという現象を招いています。


働きやすさに加えて、働くことの意義が問われています。
労働者人口が豊富な頃は「嫌なら辞めてしまえ!!」「○○に左遷するぞ」といった経営者のパワハラが頻繁に横行していました。
正直、代わりはいくらでもいる時代でした。
現在は人ひとりを雇うコストも上昇し、せっかく育てた社員を簡単に辞めて貰っては困るのです。
これからの企業は間違いなく働く人の奪い合いです。
これから事業を継承する後継者にとって、先代の頃の人事労務管理は真似するのは危険です。
後継者自身がはっきりと働き方の意義を発信し、働き方を社員と一緒に考えていかなければ、さらなる労働者人口が減少することがわかっている以上乗り越えられない命題です。




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