ベストの決断

よく経営者が孤独と言われますが、何が孤独かというと最後は自分自身で「決断」をする必要性に迫られるからです。
私の実体験からすれば、決断時以外は楽しいことのほうが多いのが経営者だと思います。


以前にもブログで書きましたが、「決断」とはやることを決めるよりも、やらないことを決めていくほうが物事のプロセスはうまくいくのです。世の中には絶対的な答えが一つというケースよりもいくつも正解があり、その正解を選んでいくことの選択のほうが多いのです。


正解という答えがいくつもある場合、一番良いと思われる答えを選ぶことは「ベストな答え」を探すことになりますが、ベストを突き詰めることは果たして正解なのでしょうか。
数ある答えの中から、一番良い答えを探す手間を考えるとスピード感が劣ってしまうことにもなりますし、ベストの答えを連続で選択できる確率は極めて低いものです。
その為に決断をする時にはベストな答えを追求するよりも、スピード感をもってベターな答えを確実に選択をしていくほうが、結果的にハッピーになれることが多いのです。


事業継承をすると、先代が選択した多くの決断の結果を否が応でも享受しなければならないケースに出くわします。
「なぜもっとベストな選択をしておいてくれなかったのだ」と恨むよりも「これで良い」と受け止めて、さらにベターな選択で次に繋げたほうが時間的には大正解なのです。


じゃんけんは勝とうとすると3分の1しか勝てないゲームですが、負けないようにしようとすれば3分の2の確率で負けないで済むのです。
心の持ち方一つで経営は同じ事象でも結果が変わってくるのです。
経営は負けないことが一番であり、負けない戦略の打てる企業が結果として繁栄するのです。











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