ハラスメント

現代は「○○ハラスメント」といったように、ハラスメントに対して世の中が寛容では無くなってきています。
ハラスメントの代表格といえば「セクハラ」「パワハラ」ですが、これらがなぜに代表格になってしまういうと場合によってはハラスメントの域を超えて違法行為そのものであり、犯罪になるからです。
特にこの2つにハラスメントにより、企業や行政のトップが辞任に追い込まれてしまうというニュースが昨今世間を賑わせています。
言い訳として、「昔は良かったのに・・・」ということの認識の違いを語られる方も多いのですが、そもそも昔から良くは無く、これまでは泣き寝入りしていた被害者が情報発信することで被害を立証しやすくなったことが一番大きい変化でしょう。
時にスマートフォンは簡単に音声や動画の記録を採ることが出来、またSNSを通じて誰でも情報発信できることが被害が明るみに出ることに大きな成果となっているのでしょう。

ハラスメントにはマタハラ(妊娠・出産に対する嫌がらせ)・カスハラ(客の立場を利用した理不尽な要求)・モラハラ(精神的な嫌がらせ)・アルハラ(アルコールを強制する)などが職場ではよく起きる代表格なものとされています。
経営者としては自身がハラスメントの加害者になることを避けるだけでなく、自社内でこうしたハラスメントが起きないように管理者として注意する義務があります。

そもそもハラスメントとは「嫌がらせ」という意味が適当であり、本人に悪意が無くても相手が「嫌がらせ」と感じた段階でハラスメントとなります。
同じ行為をしたとしても、相手が「嫌がらせ」と感じなければハラスメントにはならないのです。

事業承継時においてはハラスメントには特に注意しなければなりません。後継者の新社長が功を急ぐあまり、部下に理不尽な要求をしてしまったり、これまで組織内で2番手・3番手の位置にいた後継者がいきなりトップになったことで、気を使う人がいなくなり傍若無人な態度がハラスメントに繋がってしまうケースは多々あるのです。
記憶に新しいところではBIGMOTOR社の息子である2代目が行った数々の行為は多くの人を傷つけることになったハラスメント行為でしょう。

最近ではマルハラというハラスメントもあるそうです。
Lineやメールに句読点がついていることがNGということで、大人世代からマル(句点)のついた文章を送り若者に威圧感を感じさせてしまうことが、一部ではマルハラスメントと呼ばれているのですが、正直ここまで来るとハラスメントも行き過ぎのように思います。

とにかく、世代のギャップそのものがハラスメントに繋がってしまうことを充分に留意して会社のマネジメントをしていくことは大切なことなのです。










最新記事

カテゴリー

アーカイブ