5年先をいつも見るべき
昨今の世の中の情勢は天変地異や戦争・疫病の流行などの外的要因によって企業の収益は大きく左右されます。
一寸先は闇であり、「まさか」の坂が至るところにある境地です。
一年先の世の中さえも予想することが難しい時代ですが、経営者があまり足元のことばかり気にしていると未来は絶対に描いていくことができません。
結論から申し上げますと「5年先を常に見ているべき」なのです。
足元のことに一喜一憂してしまうと不安や恐怖は増幅していまいますが、株価をみると5年先は何かの要因で急激に下がったとしても、5年先には回復して、さらなる成長をしている現実があります。
つまり、どんな危機が訪れたとしても5年辛抱すれば乗り越えられるのです。
俗に「石の上にも三年」と言いますが、経営者の感覚では短いのです。
「五年」は耐えるべきです。
新型コロナウィルスの危機も発生から1・2年はとても大変でしたが、4年目くらいから状況はとても明るくなり、5年目には元に戻るのです。
「社風」をつくるには、私は最低5年はかかると考えます。
例えば、社員の全員が「靴を揃える」というような基本的な動作でさえも、ごく自然に誰もが出来るまでに5年はかかるのです。
もちろん、トップからの業務命令という強いトップダウンの指示をすれば誰もが従いますが、社員ひとりひとりが主体性を持って自然にできるには「社風」をつくるしかないと思うのです。
5年という時間は現代社会においてはとても長い時間であると思いますが、5年間一貫して自分の信念を貫く覚悟が無ければ、良い変化は生まれないはずです。
5年先をいつも見て、5年後の世の中の情勢を予測し、その時に自分自身と会社はどうあるべきなのかいつも頭の中に描くことが出来る経営者こそ、成功者の称号を与えられるのです。