子供の頃の夢
私の子供の頃の夢は「電車の運転手」になることでした。
幼稚園の時に書いた絵には「しょうらいのゆめ」として
「しんかんせんのうんてんしゅ」と書いたことを今も記憶しています。
子供の頃に憧れた職業に大人になって就いている人というのは
一体どれくらいいるのでしょうか。
おそらく、100人に一人、1000人に一人くらいなものでしょうか。
そのくらい現実的に厳しいのですが、夢を見ない人よりも、
夢を見ることの出来る人の方が魅力的に感じます。
企業の後継者も、私のようにかつては多くの夢を見ていたはずです。
現業の仕事とは全く違う仕事に就いていた方もいらっしゃいます。
後継者になるということはある意味、夢を捨てることであり、
経営者として新たな夢を描くことだと思うのです。
大切なことはこの「転換点」で絶対に転換するいう覚悟が大切です。
というよりも転換しなければ、事業承継は失敗したと言えるでしょう。
新たに社長になっても、かつて夢を見たことを追いかけてしまえば、
会社経営に力が入らなくなるのは当然ですし、やはり、その気持ちが
そこで働く社員に伝わってします。特に社長としての経験が未熟な期間に
邪念は必要ではありません。
しかしながら、子供の頃の夢を完全に捨てる必要もないと思うのです。
経営者として成熟して余裕が出来たら、子供の頃の夢もまた、叶う可能性が
グンと上がっていくのです。
それが、企業経営者の役得であり、成功者の特権です。
子供の頃の夢を最終的に叶える為に、事業承継できたら、それを「理想」
と呼んでも良いと思うのです。