我慢
世の中、すべてのことが自分の思い通りにいくことはあり得ません。
むしろ、思い通りにいくことのほうが何かの間違いではないかと思うくらいの
確率でしょうか。
思い通りにいかない現実を受け入れるということは何かしらの「我慢」をする
ということです。「我慢」をすることを知らない人は物事が成就するという結果
には辿りつかないものです。
産まれたての赤ちゃんに全く無いものは「他人を思いやる心」です。
自分自身が生きることに精一杯であり、それは仕方のないことなのですが、
成長とともにまた社会というものを触れ合うことで「我慢」ということを覚えます。
「他人を思いやる心」には何かを我慢することが必須であり、「我慢」ができる
環境は大切なことです。
後継者になるということはそもそも「我慢」が人一倍できなければいけません。
時として自分のやりたいことや夢を我慢することが後継の入り口であったり
します。そして、自分自身が社長となるべきスキルを身に着ける為の修練は
我慢の上に成り立っています。
我慢をすることが出来ない後継者は絶対に後継者になれないと思うのです。
しかしながら、我慢ばかりしていてもそもそもつまらないものですし、
「自分」というものが埋もれてしまいます。
ワガママの度合いはあるのですが、ワガママもまた経営者にとって大切な
スキルだと思うのです。
但し、我慢の上にあるワガママでなければ周りの人はついてこなくなります。
我慢ということが先にくる事業承継において「我慢」比べは、受け継ぐ側と
受け継がれる側との真剣な勝負であってほしいものです。