危機を乗り越える
会社を経営していると好むと好まざるに関わらず、様々な危機がやってきます。
震災・台風などの災害やリーマンショック・コロナ不況などの外的な要因から
社内でのパワハラ・セクハラなどの各種ハラスメントや派閥などの対立などの
内的な要因など様々です。経営をするということは危機を乗り越えることと
言い換えても良いくらい危機に対処をすることは経営者の一番の仕事なのかも
しれません。
ではどのように危機を乗り越えるかという対処法ですが、事前にあらゆること
を想定しておくことが一番の方策です。これを危機管理といいます。
危機というものは想定していないことが起きるから危機なのであり、想定内
のことであれば、危機に分類されないのです。つまりは危機を想定できる
能力こそが、会社の実力であり、経営者の実力なのです。
それでもいくら危機管理していても想定外のことが起きてしまうのが、
現実です。危機が目の前にやってきたときはとにかく、自分の力で対処を
せずに周りの人に相談をすることです。
相談をすることは経営者として頭を下げることの謙虚さと素直さがなければ
成立しません。自分自身にとっては想定外の危機であっても経験者から
すれば何でもないことであることが実際は多いのですから。
事業承継で新たに社長になった新米社長は決定的にこれまでの経験と
想定できることが少ないのです。本人のやる気と能力の優劣はありますが、
謙虚さと素直さが無い後継者は必ず成長は頭打ちになってしまいます。
多くの危機を乗り越えてきた先代を全否定することは愚かなことであり、
危機管理という点については先代は最高の師匠であるはずなのです。
そもそも事業承継が出来るということは先代が様々な危機を乗り越え
会社を継続できたという実績が必ずあってのこと。
承継した自社の持つ危機管理のノウハウも事業承継をしなければ、
事業承継が成功したことにはなりません。