専門的な技術
事業を継承するには情熱や想いを受け継ぐことはもちろん大切ですが、
受け継ぐ職業によっては資格や技術を受け継ぐことが重要になってきます。
弁護士や医師のような国家が認めた資格が無ければ、事業の継承は
できませんし、資格が無くても、飲食店ならば先代から受け継いできた
料理の味や製造メーカーであれば加工する技術が必要であるのです。
事業を継承する為に技術を習得する為に修行といわれる下積みの期間
は大切ですし、その期間に習得をすることが出来なければ、そもそも
事業継承者になれないことのほうが多いはずです。
ただ、私の周りの社長さん達の中でも、包丁を握れないのに飲食店を
経営していたり、事業に必要な国家資格を持っていなくても経営をして
いる方々はたくさんいます。
つまりは必ずしも専門的な技術が事業継承に必要かと問われれば
そうではないのです。
もちろん、専門的な技術があったほうが良いに決まっていますが、
それに縛られるよりも、技術が無いが故に新たな価値観の創出して
成功されている方々はたくさんいるのです。
継承する後継者が努力をしなければなりません。出来るならば先代を
超える専門的な技術を身に着けるべきです。
しかしながら、出来なかったからといって、事業継承を諦めるということ
にはならないほうが良いのです。
会社を継ぐという想いが情熱がある限り、事業継承は可能性を秘めて
いるのです。