適材適所
大工の棟梁が曲がっていたり、反っていたりする様々な木を見ながら、
必要なところに必要な配置をすることから生まれた言葉が「適材適所」
の語源です。
必要なところに必要な配置をする難しさは会社を経営している方ならば
誰でも感じることでしょうか。
業務の効率化を求めれば求めるほど、適材適所の要素は必要になります。
世の中の環境や会社の状況が変われば適材適所であったことが適材適所で
なくなってしまいます。
特に、事業承継でトップが変われば、人の配置については必ず見直しをした
ほうが良いのです。先代にとっての適材でも、継承者にとっては適材ではない
ということは往々にして起こり得るのです。
極上のトロの刺身であっても、握り寿司にした時にその味を受け止めるシャリで
なければ、極上のトロが不味く感じてしまうことがあります。
つまり、優秀な人であっても、受けとめる側が優秀でなければ優秀な結果を
残せないものです。
特に、事業継承時には継承者のスキルがまだまだの時に先代の優秀な番頭さんが
邪魔になってしまうことがあるのです。
つまり、適材ではないということです。
事業継承時の人事の配置には特に気を付けて「適材適所」心がけなければならない
のです。