事業を創りだす。

0から1を創り出す創業者の苦労と事業を引き継いでいく2代目・3代目の苦労と

どちらが大変かという比較を人はよくします。

最近、思うのは0を1にする苦労も引き継いでいく苦労も苦労は苦労であり、

どちらも大変であるということでしょう。

今、多くの中小企業で後継者がいないということが問題視されています。

後継者として、先代の事業をしっかりと引き継いでいく能力が大切であることも

事実なのですが、もっとも大切なのは事業の将来性だと思います。

現代社会は勝ち組・負け組と言われていた時代はすでに終わり、

一強九弱の時代に突入しています。

つまりはほとんどの企業が負け組に入っており、企業家の子息が後継者に

なりたくないという気持ちにさせてしまう要因です。



一強九弱の中で、生き残っていくことは後継者といえども新たな事業を

創り出すことが重要です。いわゆる老舗と言われる企業でも一寸先は闇

であり、「変わらないために変わる」努力を怠った時に衰退の一途

を辿るでしょう。

これからの時代は後継者といえども創業者(開拓者)の精神は必要であり、

新しいものに挑戦していかなければなりません。

その点で言えば、創業者も後継者もどちらも苦労は苦労なのです。

しかしながら、後継者はゼロスタートではないということは明らかです。

先代が築き上げた経営の基盤の上があっての開拓であり、それがあるからこそ

継承者が本気で開拓をするときは絶対に有利なのです。




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