「縦軸」の重要性
「経営」の「経」はどんな時代が来ても、絶対に変えてはいけないことであり、
「営」は時代の変化に合わせて変えていくことです。
経営には「経」も「営」もどちらも重要であるのですが、縦軸である「経」が
ぐらつくと会社はおかしくなっていくのです。
事業承継というものはまさに「経」の部分のであり、先代から受け継ぐ「経」
の部分が絶対におろそかにしていけません。
私の会社では「社是」と「経営理念」があり、社是はどんな時代がきても
先代から絶対に変えてはいけないと言われているもので代々伝えていく
いわば家訓みたいな役割であり、経営理念はその時代に合わせて変化
する経営の方針です。
一旦作られた会社のコンセプトを受け継いでいくことが事業を承継する
ということであり、これを守っていくというか会社の初心を後世に受け継いで
いくことが出来る企業力がとても大切なことです。
創業の原点を伝えていくことは自分自身の立ち位置を知ることに繋がります。
事業の多角化やM&Aなどで、企業の原点が解らなくなっている企業が多い
中、原点を後世に確実に示していくことは重要なことなのです。
継承者は絶対に忘れてはいけない「縦軸」を意識して新しい自分の価値を
高めていきたいものです。