お金が借りれない
私が社長に就任して、最初の年は巨額な赤字を計上しました。
年間売上の4割を頂いていたお取引先からの仕事が無くなり、
ある日を境に売上が4割ダウンでした。
考えてみれば、粗利益率4割以上のビジネスなんてものはそうそうなく、
弊社も突然のダウンに本来縮小しなければならない会社の体制も
ついて行けずの現状でした。
幸い、売上が下がる前までは20年以上、ずっと黒字を計上している
会社でしたから内部留保があり、最初の1年目は内部留保を取り崩し、
何とか赤字の補てんをしていました。
しかしながら、いよいよ社長2年目には内部留保も底をつき、会社を運営する
資金が足らなくなりました。
銀行に融資をお願いに回りました。
簡単ではありませんでした。
会社の信用・そして求められたのは自分の信用でした。
30歳そこそこで社長になり、会社が大変な状態の中で、何も実績の無い
新米の社長が果たして会社を再建できるのかという疑いを晴らすだけの
信用がないのです。
会社の信用と自分の信用がいかに大切であるか学びました。
事業の継承をするということは継承者が自分自身の力を過信して
いけないものです。