事業を続ける
事業承継のそもそもの根底には「事業を続ける」ということがあり、
言い換えれば事業を続けなければ、後継者問題は存在しないものです。
事業を継続するという前提で容易でない事業承継に成功しても、
後継者が継承後に事業を継続しないという選択をとられるケースもあります。
「社長をやってみたら大変だった」
という理由で継続が出来ないことは多くの人を惑わすことになりますし、
絶対に避けなければならないことだと思います。
それでも、世の中の時流の流れの中で、事業を継続したけれど、事業を
継続しないという選択も経営判断として正しいこともあるのです。
私自身、事業承継をした1年目に会社は大変な赤字を計上しました。
その時に銀行に相談に行くと、会社を売却したり、廃業をすることも
選択肢ですよというアドバイスも頂きました。
結果的に私はそのような選択をしませんでしたが、代が変わってすぐに
廃業とか、会社売却ということも起こり得るのです。
事業を続けるということは確固たる信念が無ければできないということと
一度決めたら、やってやり抜く覚悟がなければ「継続」は難しいものです。
何事も継続をし続けるということは大変なこと、自分のペースを守り細く長く
やっていくことも大切ですが、時流に合わせてタイミングを間違えずに
変化していくことも大事なコツです。