責任の取り方
新聞やテレビで報道される政治家のスキャンダルや企業の不祥事が明るみに
なると「責任をとって辞めます」というように辞任に追い込まれること姿を
よく目にします。
また、世論も辞任、辞任と追い込んでしまうことも事実なのです。
しかしながら、本当に責任を取るということは辞めるということなのでしょうか。
責任を取るということはいかなる状況や場面でも逃げ出さないことが一番大切
なことであり、最後までやり抜くこと、最後まで全うすることに
他ならないのです。
特に中小企業の経営者は自身が辞めた場合人的に他に代わりがいない
という状況であり、だからこそ、多くの経営者が事業承継に頭を悩ませるのです。
事業承継がうまくいくかいかないかは結局のところ、継承者がいかなる困難に
ぶち当たっても「辞めない」ということであり、最後まで全うするという気概を
いかに持って目的を完遂してもらうかということでしょう。
つまりは逃げないということが「責任の取り方」であり、逃げないことの重要さを
先代が教えきれたら、事業承継は成功と言ってもよいはずです。