借金の事業承継
事業を始めるには必ずと言っていい程、「元手」が必要であり、言い換えれば
ノウハウがあっても「元手」が無いから事業が始められない人が
ほとんどでしょう。
実際に私自身も「元手」があれば、やってみたい事業というものは
複数あります。
個人の資産から「元手」を捻出することは意外に難しく、多くの場合、
金融機関から「信用」をして頂き「元手」を獲得することが事業開始において
重要なポイントです。
営業活動で獲得した利益から借金を返済していくことが通常の企業の
活動です。
事業承継は「借金」を承継することです。
元来、自分自身が返済できる自信がなければ事業を継承してはいけない
のです。しかしながら、事業を継承する時に「借金」の総額を理解しないまま
事業を受け継いでしまうケースは結構多くあるのです。
多くの中小企業の場合、「企業」の借金はイコールオーナー家の借金であり、
親の代で作った借金から事業を受け継ぐ子が逃げられないという現実が
ほとんどでしょうか。
それでも、本来返す自信のない借金があるのならば、事業は承継する
べきではないのです。
事業継承ありきで「借金」のことを無視した行為は、継承者にとって重荷に
なるばかりか、「やる気」さえも失う結果になってしまいます。
経営者が「やる気」が無くなってしまったら、絶対に会社は衰退します。