人前で話す。
経営者になるということは、いやでも人前で話すことを要求されます。
得意な人は良いですが、苦手な人にとって人前で話すということは
苦痛以外の何物でもありません。
私自身も人前で話をすることはとても苦手でした。
しかしながら、必要に迫られて人前で話すことに段々と慣れてきたのです。
人前で話すことを上達させるには話し方教室などに通って鍛えることも
もちろん有効ですが、なんと言っても「場数を踏む」ことが一番です。
後継者に人前で話すことを教えるのは自分の会社では正直難しいもの
だと思います。「場数を踏む」ことはある程度できても、社員の前で
下手な話し方をすることは後継者にとってマイナスの要素しかないから
です。
人前で話す能力を高めるにはとにかく社外に出ること。
できれば、経営者が所属する各種団体に入会をすることをお勧めします。
「伝える」という手段は紙に書いたり、SNSを使用したりすることである程度
達成をすることが可能なのですが、経営者の「情熱」とか「人となり」を
伝えるには「話す」ことが最適です。
ですから、「人前で話す」ことは後継者として絶対に身に着けなければ
ならない能力です。
とにかく、「場数を踏む」ことの重要性だけは間違いがないので、
事業承継の意識した瞬間から、後継者に出来るだけ話す機会を
作ってあげることは重要なポイントなのです。