ビジョン
経営者において「ビジョン」を持つことは非常に大切なことです。
辞書を引くとビジョンとは
1 将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。
2 視覚。視力。また、視覚による映像。
とあり、将来を見据えた方向性を示す上でのビジョンは絶対的に
不可欠なものです。
「あの経営者はビジョンがない」
と言われることは屈辱的なことであり、ビジョン無き経営は危ういのです。
語源を辿るとビジョンは視角・視力という意味のほうが近いのですが、
ビジョンという言葉に「少し離れた」という意味が含まれていることから、
将来の展望という意味合いで使われることが多くなったのです。
事業承継においては継承する側もされる側も明確なビジョンが必要です。
ビジョンが不明確であればあるほど、様々な難題に直面する度に進むべき
方向性を見失う危険にさらされるのです。
ビジョンは中・長期計画と解釈をする方が多いのですが、間違いではない
のですが、厳密に言えば違うのです。
言葉の意味のとおり、想いを「見える化」していくこと。
そして、シンプルな言葉で表現をしなければ伝わらないのです。
ビジョンは羅針盤であり、目標点です。
言うなれば、ビジョンの下に中・長期計画があるべきなのです。
自らの進むべき方向をシンプルに明確にすること。
自分自身がいくら熟考を重ねて、素晴らしい文章で表現しても、相手に
伝わらなければ何もならないことを今一度理解しておかないと
ビジョンを策定しても自身の望むような結果は生まれてこないのです。