会社が存続をする為には
事業を承継するということは単純に会社を存続する意思があるということに
なります。会社を存続させるには事業承継を確実に実行することに
他ならないのですが、これだけでの要素では会社は存続をできません。
今、新型コロナウィルスの影響でほとんどの企業は何らかのマイナスの
影響があり、業種、業態によっては壊滅的な被害を受けています。
単純に危機にに直面しています。
それでも、壊滅的な状態な業界でも生き残る企業と生き残っていかない
企業にと選別されます。
会社が危機に直面した時に内部留保があるかないかという観点は非常に
重要であり、内部留保がある会社は総じて危機に強いのです。
弊社は今年66年目を迎える企業ですが、思えば、初代の頃より、
何度も会社存続の危機がありました。現在会社が継続できているのは
危機を乗り越えてきたという事実に他なりません。
そもそも、内部留保とは利益の先送りであり、どんなに利益を出しても
利益を無駄に使ってしまえば、内部留保は大きくはなりません。
私が父から教わったことは「事業の調子の良い時は今は何かの
間違いだと思って無駄使いせずにお金は貯めろ。逆に調子の悪い
時は思い切って大胆にお金を使え」というものでした。
多くの経営者は事業がうまく行き、懐が豊かになると勘違いをして
散財をしてしまうものです。もちろん、自分自身が努力して積み上げた
お金ですから一定レベルの贅沢は許されますが、不必要な散財は
危機に陥った時に後悔しか残らないのです。
いわゆる、「老舗」と呼ばれる長寿企業の場合は、これまでに
危機を乗り越えた教訓として、「備え」のノウハウが存在するのですが、
起業したばかりの企業や、事業承継を一度も実行していない企業には
備えのノウハウが存在しない企業が多いのです。
会社を存続させる為にはヒト・モノ・カネはすべて重要であり、どれか
一つでも欠けては企業は存続はできないのです。