ライオン・キング
事業承継を考えた時に読むべき書籍は数多くありますが、絶対にオススメなのは
ディズニーのアニメーション映画「ライオン・キング」です。もしくは劇団四季の
ミュージカル「ライオン・キング」です。
後継者が絶対に見ておくべき映画であり、ミュージカルだと思います。
百獣の王であるライオンが帝王として守るべき心構えや自然界を
支配するバランス、サークル・オブ・ライフ (the Circle of Life, 生命の環)
についての重要性を教えるところはまさに「帝王学」そのものですし、
身内が敵となって王になる後継者を邪魔するストーリーは
現実の事業承継の時と重なります。
そういった意味で参考になるし、後継者が成長していくストーリーは
とても面白いのです。
さて、キングになるということは権力が集中するということです。
行き過ぎた権力は忖度を産み、やがて組織の腐敗に繋がっていくだけで
なく、多くの人を不幸にします。
前述の自然界を支配するバランス、サークル・オブ・ライフは自然界の
食物連鎖であり、この微妙なバランスを権力者が壊すことで絶対に
後戻り出来ないアンバランスに陥り、皆が不幸になってしまうことが
あります。経営とは言ってみれば大自然の法則に逆らわず、自然体で
行うことが成功への近道なのですが、権力を持った後継者が経営者として
未熟なのに、権力を振りかざしてしまうことが大失敗へと繋がってしまう
のです。
事業承継が上手くできない理由の一つが「権力」です。
権力を手放したくない先代と権力を手に入れて何をやらかすか解らない
後継者。
そして、そして権力が欲しいのに手に入らない人々の妬みややっかみ。
「権力」の継承と権力を持つもの規律が上手くコントロール出来れば、
みんなが幸せになれるはずです。