まわせまわせ
経済という言葉は「世をおさめて民を救う」という意味の
「経世済民(けいせいさいみん)」という言葉の略語です。
一企業の活動のレベルでは考えてはいけない壮大なスケールであり、
グローバル化を迎えている現代では地球規模で考えていかなければならない
ものです。
それに対して経営とは一企業を中心にお客様・お取引先・社会貢献
と経済と比べれば比較的狭い範囲でモノゴトを進めることでできるのですが、
経営を始めた以上はたとえ社長一人の会社でも社会的な責任が要求される
ことを忘れてはなりません。
経営とは何かと経営者に聞いてみるとある人は「金儲け」と答えるでしょうし、
その他にも「夢」「企業の存続」「人づくり」「発展」などなど・・・
本当に経営者にとって千差万別の答えなのです。
どこも正しいといえば正しいし、間違っていると言えば間違っているような気が
します。なぜならば、答えが違ってくる一番の理由がそれぞれの経営者が
大切にしている経営哲学が答えになっているのであり、経営の本質を突いて
いないからなのでしょう。
経営とはという問いに「マネジメント」と答える経営者もいます。
厳密にいえば経営とマネジメントとでは細かい点は違うのですが、現代社会を
生き抜く企業にとって経営はマネジメントといっても過言ではありません。
正確に言うのなら、「経営とはマネジメントサイクルを回すこと」に
尽きるのです。
マネジメントサイクルとは
「計画(Plan)→実施(Do)→確認(Check)→対策実行(Action)」
のことであり、計画を実施して効果を確認して検証して新しい計画に繋げる
ことなのです。
つまりは「まわせまわせ」なのです。
このサイクルをまわすことが経営であり、まわす速度を変幻自在に変えること
が真の優秀な経営者なのです。