負け戦から学ぶ
映画やドラマの場合多くの結末はハッピーエンドです。
多くの人々は結末が悲劇で終わることを望みません。「ピーク・エンドの法則」
というものがあり、「エンディングの印象が経過時間のすべての想い出の形を
作る」というものです。
つまり、終わりよければすべて良しであり、途中の経過において辛いことや
嫌なことは終わりがよければ、脳ミソは良き想い出としてずっと印象に
残るのです。ですから、モノゴトには途中経過よりも達成感を大切にしたほうが
幸せな気分になれるのです。
さて、ハッピーエンドや成功の体験というのはストーリーとしては美しくても
学ぶべき本質を見た時には決して良いことばかりではありません。
失敗した時の体験を検証し、なぜ負けたのかを検証し、それを改善していく
ほうが、実学として重みのあることなのです。
つまりは負け戦から学ぶことが重要なのです。
戦国時代の各種の合戦も負けた側から見ると何が悪いのかという本質が
見えてくるものです。関ケ原の合戦においても石田光成率いる兵士の数も
多かった西軍がなぜ負けたのかのを検証することによって見えるものがあります。
歴史に「もしも・・・」は禁句ですが、豊臣秀頼が出兵していたら・・・
西軍総大将である毛利輝元が出兵していたら・・・
歴史は違った展開になっていたかもしれません。
うさぎとかめの競争においてもなぜうさぎが負けたのかを検証すれば
本質が見えてきます。うさぎはかめに負けるはずはないという慢心から
昼寝をしてしまったことが最大の敗因であることは誰もが知る事実です。
その事実から、うさぎがすればよかったことが見えてきます。
つまりはゴールしてから寝ればよかったことですし、かめに負けるかも
しれないという危機感を常に持っていなければならないという基本を忘れなければ
よかったのです。
負け戦から学ぶことを訓練しておけば、日常に深い学びがたくさん落ちて
いるはずです。