会社売却という選択
最近、私のところにもM&Aに関する情報や接触が多くなっています。
私の本業である「葬儀」という仕事もM&Aの事例が増えています。
業界内の競争激化により、コストの削減や効率化を図り、生き残りを
かけた企業の合併や買収というものがあるのですが、多くの場合は
後継者がいないという理由でのM&Aが多いのです。
「後継者がいない」という表現をしましたが、企業の経営者にとって
子供がいないという訳ではありません。
子供がいるのにその子が企業を継ぐ意思がないというケースや
意思はあるけれど能力がないというケース。
この場合が多いのです。
先日、廃業を決断した知り合いのある企業は後継者である子供が
優秀すぎて外資系の金融機関で何千万と年収があり、
わざわざ、中小企業であるおやじの会社を継がないという選択されて
の廃業でした。
今の時代、事業承継がうまくいかなければ、会社を売却するという選択は
とても現実的は選択だと思います。
会社を売却しても会社の財産である人材や技術、創業者が築きあげた
アイデンティティーが残るケースが多いからです。
しかしながら。会社を売却するということでは「買われる」だけの魅力が
ないと売却は夢物語でなってしまいます。
つまり、会社を経営するということは売却の意思がある無しではなく、
いつでも「売れる」状態に常にしておくことが健全経営なのです。