誤差
「地球が自転する時間は?」と問われた時、多くの方は24時間と答えます。
自身の地軸の周りを回転すること(自転)することが
「一日」という単位であり、一日という時間の長さは24時間である
と小学生の頃に教えてもらっているからです。
しかしながら、厳密に自転する時間はということでいうと
「23時間56分4秒」です。
一日(24時間)という単位と自転時間の誤差が3分56秒あり、この誤差を
放置しておけば、やがて夏なのに雪が降ったり、冬なのに40℃近い気温
になってしまうのです。この誤差を埋めるのにうるう年やうるう秒があり、
誤差を修正することがいかに大切かお分かり頂けると思います。
経営においても計画と実績の誤差を埋めることは非常に重要なことです。
そもそも、誤差が生じないようにすることが大切なことですが、計画通りに
いくことのほうが奇跡的なことであり、計画からの差異は良い意味で
外れることは大いに結構なことなのです。
しかしながら、そもそもの「計画」が不十分な会社は多いのです。
仮に大幅な増収増益であっても、前年対比というモノサシで計っただけの
上振れの数字であり、計画に対してというモノサシで計ることが本当に大切です。
事業承継においても、承継において計画通りに事が進まないことのほうが
多いのですが、事業承継の計画がしっかりとしていれば誤差の範囲は狭く
なっていくものです。
決められたことを決められた通りに実行すること。
私たちは天体の運行のように忠実に計画を実行するように心がけなければ
なりません。