法人
「法人」という言葉を知ったのは小学生の高学年の頃であったと思います。
「何で人でないのに人って言うのだろう?」
という素朴な疑問を感じたことを覚えています。
法人という言葉の意味を知ったのは20歳の時でした。
会社などの法人は「法の下では人格がある」という理屈を知った時でした。
本当の意味で「法人」という言葉を知った時は30歳の社長になった時でした。
会社が発行するあらゆる文書に私の個人名である「三浦直樹」という名前が
勝手に使われるという事実に直面した時でした。
最も正しくは勝手に使われている訳ではなく、法人の代表者としてすべての
行為に責任が発生するということを理解した時でした。
「社員が勝手にやった」
「社員が悪い」
ということを決して言えないということが法人の代表者の絶対的に守らない
といけないことです。
法の下で自分と違うもう一人の自分いることをはっきり自覚できたことが
事業継承なのだと思います。
そして、勝手に法人が一人歩きしないように管理し、取り纏めることが
経営であり、それが上手な人が「優秀」と呼ばれるのです。
トップになるということはもう一人の自分を大切にすることに
他ならないのです。