倒産と破産の違い
「会社は潰れた」という言葉を多くの人々が日常的に口にします。
新聞やテレビのニュースでは「会社が潰れた」という類のニュースは
日常茶飯事なことです。
しかしながら、多くの人が「倒産」と「破産」の違いを理解をしていなくて
「会社が潰れた」と言ってしまっているのです。
そして、会社を経営する側の経営者も「破産」と「倒産」の違いを理解を
していないで会社を経営している人が意外と多いのです。
一般的に会社が倒産するということは債務を返済できない状態になること
なのですが、具体的には銀行との取引が停止することです。
手形の決済が出来なくなる状態のことで、めちゃくちゃ簡単に言えば
現金さえ、誰かが注入すれば、銀行の取引が止まっても何も問題なく、
会社は運営できるのです。
多くの方が「会社が潰れた」と言っているのはこの「倒産」の状態のこと
なのです。
厳密には会社は「破産」しない限り、「会社は潰れてはいない」のです。
破産とは、一番簡単に言えば「財産をすべて失うこと」であり、自身の持つ
資産をすべて売却しても債務を完済することができなくなった状態です。
経営者は「倒産」を恐れてはいけません。
「倒産」の状態から会社が再生した事例はたくさんあります。
「倒産」という事態は間違いなく、絶体絶命のピンチであることは変わりない
のですが、まだ「会社は潰れてはいない」ということ。
その苦難から脱却することが本当の意味で経営者の手腕なのでしょうか。
私自身も倒産寸前の状況まで追い込まれたことがありますが、幸いにも
「倒産」も「破綻」もしませんでした。
会社を潰さないという信念さえあれば、例え「倒産」の状態に陥っても
必ず会社は再生できるはずです。