表現の仕方の研究
新型コロナウィルスの影響は甚大であり、リーマンショックをはるかに超える
ダメージを受けており、ほとんどの企業が赤字決算に陥っています。
「戦争状態」と表現する方もいらっしゃいますが、紛れもなく現代は「非常」で
あり、つくづく経済活動というものは「平常」であり続けないと成り立たない
ことを思い知らされる結果です。
仮に収束をしても、従前のような世の中には戻らないという予測は
おそらく的中していることでしょう。
我々が企業として存続していくには「変化」が不可欠なのです。
変化に対応する上で、とても重要なことは物事には
「どんな時代になっても絶対に変えていけないもの」と「時代に合わせて
変えていかなければならないもの」があります。
変化を意識するあまり、変えてはいけないものを変えてしまうことは
取り返しのつかない大失敗を誘発します。
ひとつの例え話をします。
子どもの頃に大好きであった楽曲があります。
その曲は何十年も前のものでも、想い出の中で決して色あせないもの
であるはずです。
この楽曲自体はどんな時代でも決して変わらないものなのです。
しかし、その曲を再生する機器はレコードからカセットテープ、CD、MDを
経てハードディスクに、そして現在はクラウドを利用して音源がどこからか
飛んでくることが主流です。
私たちは時代に合わせて再生する機器を変えているのです。
企業はその時、その時に合わせた「再生をする機器」を開発して
いかなければ絶対に生き残れないのです。
人や風景を移す「カメラ」の機能は無くなることはどんな時代が来ても
無くなることはありませんが、カメラそのものは携帯電話などにすでに
「付随するもの」になってしまっています。
世界最大のフィルムメーカーであった「コダック社」の経営破綻は
変化に対応出来なかった代表的な事例として今でも語られています。
コロナの時代からコロナ後の時代を見据えて、「表現の仕方を研究」
することは生き残っていく為に絶対に必要なことです。
どんなに素晴らしいレコードプレイヤーやCDプレイヤーを作り出す
技術があっても、時代が変われば顧客のニーズは激変します。
この変化を対応できないと事業承継どころでは無くなります。
同時に変化に対応する為に企業のトップが交代することが
企業存続の大チャンスが来ています。
もっともチャンスをつかむことは至難の業ですが。