言い切ることの効用
「・・・だと思います」
というように、「思います」という言葉をしばしば使ってしまうことが
多いですが、指示や命令を発する時に使用するのはNGです。
「・・・である」「・・・せよ」
というように言い切ることで指示や命令を受けたほうは迷いが
消えて、行動しやすくなります。
経営者ならずとも人の上に立った時には言い切ることが出来ないと
どうしても混乱を招いてしますことが多く発生するのです。
とはいえ、言い切る為には一定レベルの自信が必要です。
実際のところ自信をつける為には経験が必要であり、場数が
ものを言うことが多いのですが、自分自身がまだまだ未熟で
不安なことでも言葉を言い切れるだけの心持ちは大切です。
後継者は先代と比べて言い切りすぎても周りから批判を招きますし、
かと言って優しい言葉遣いばかりでも周りから頼りないと批判を受けます。
つまりは何をやっても批判を受けるのですが、それは周囲から後継者の
資質を見られているからです。一挙手一投足をいつも見られているのは
当然の事柄です。
それならば、絶対に自信のあることは躊躇なく言い切ればよいし、自信の
ないことはとにかく周りの意見をよく聞き、その上で自身の考えを固めて
いくことをオススメします。
「迷い」は誰にも起こりゆることでありますが、あえて言いきることで
「迷い」の状態から脱することができるのです。
言い切るといういうことは別の言い方に置き換えれば、「腹を括る」
ということです。
腹を括れば、自ずと言葉に説得力が増すのは当然なのです。