中期計画や長期計画は必要不可欠
会社を成長させていく為には計画が必要です。
なかには「計画書を作っても思い通りにいくことのほうが少ないから
作っても無駄だ」という人もいます。
しかしながら、裏を返せば、計画書があるからこそ、思い通りに
進んでいないことがわかるのです。
計画書があるということは自らの経営の「モノサシ」を獲得したことに
なるのです。
したがって、経営において計画を立てることは絶対に必要なことです。
会社にとっては重要なことは、一年一年確実に利益をあげることですが、
一年というスパンでは結果が出ないことがあります。
その為に中期計画・長期計画というものが必要となってくるのです。
長期計画というと以前は10年くらいのスパンで考えるものでしたが、
近年の目まぐるしい時代の流れの中では5年くらいが妥当な長さでは
ないでしょうか。そう考えると中期計画は2~3年くらいでしょうか。
中期計画・長期計画には数値がつきものです。具体的な数値を示さないと
社員も頑張りようがありません。ただし、その数値には根拠が必要です。
その根拠を示すのは社長の役目だとも言えます。
事業を継承そた新社長は、社長業に慣れていなくても中期計画・長期計画を
立てる必要があります。新社長の手腕を社員はもちろん、周囲の関係者も
固唾を飲んで見守っているのです。
その評価は単年度での目標達成よりも中期計画・長期計画での目標達成の
ほうがより重要視されます。
一方で今は数値目標が設定しにくい時代です。高度成長期のような右肩上がり
の期待は望めません。また経営のスピード感もこれまでとは全然違います。
そこで、これから事業承継する人には、無理な数値目標を設定しないことを
オススメします。かといって、低すぎる目標設定では、自分自身も社員も
やる気をそがれてしまいます。
頑張れば手が届くような数値目標にするとよいでしょう。
数値目標を掲げたらその根拠も提示します。
そして、一度決めたことはやって、やってやり抜くこと。
途中であきらめたらいけません。
目標にむかってやりぬくことが大事なのです。
それが次の長期目標に繋がってくるのですから。
経営というものは長期戦でいくのだと肝に銘じるべきでしょう。