人道的
ロシアのウクライナ侵攻は許さない暴挙です。
おそらく、世界中のほとんどの人々が同じ怒りの感情を持っています。
なぜそうなるかと言うと今回は特に大義の無い戦争であり、強いもの
が一方的に武力で侵攻をしているからです。
戦争は誰も幸せにはしないものであり、絶対に地球上から無くさなければ
ならないものだと今回、改めて実感しました。
戦争の報道を見ていても「人道的」にという表現を多く用いられます。
人道的に市民を避難させたり・・・、物資を人道的に支援をしたり・・・
としばしば「人道的」という言葉が使われますが、元来戦争そのものが
人道的では無いものです。
人道的という言葉を別の言葉で表現すると「倫理」とか「道徳」という
言葉になります。
倫理や道徳がなぜ必要かということですが、単に人の道という人道的な
部分だけでなく、「他人を思いやる心」が無い組織や団体は絶対に永続
しないのです。
例えば、泥棒の組織やオレオレ詐欺の組織が長続きすることはありえません。
おそらく老舗のオレオレ詐欺集団とか老舗の窃盗団ということを聞いたことが
無いはずです。
会社を経営をしていく上で営利を目的していくことは絶対に必要なことです。
利益を追求していくことは企業存続の一番大切なことですが、それと同じ
くらい大切なことが倫理や道徳なのです。
日本の近代資本主義の父と言われる渋沢栄一が「論語と算盤」と説いたことは
有名なお話しですが、会社を経営していく為には売上至上主義では絶対に
上手く行かないことへの継承です。
事業承継においても後継者に「利益の追求する姿勢」と「他人を思いやる心」
の醸成がとても大切です。
人道的な側面を持った経営者でなければ、物事は絶対に好転してはいきません。