成功の方程式
事業承継に限らず、世の中で成功を勝ち取る為には何らかの努力が
必要です。しかしながら、やみくもに努力をしていても「成功」という
好結果に繋がるとは限りません。
物事にはコツがあり、ちょっとしたコツを知るだけで、成功の確率は飛躍的に
上昇していきます。
コツのことを別の言葉で置き換えると「方程式」といいます。
方程式通りに物事を進めていくことは成功への近道なのですが、現実には
中々、方程式通りにコトが進みません。
なぜ進まないかといえばプライドが邪魔をするからです。
人間は感情の動物であり、せっかくの指南役の方から方程式を伝授されても
素直に受け取らないことのほうが実際には多いものです。
成功には「素直さ」というキーワードはとても重要であり、素直さが無い方は
何をしても成功から離れてしまうのです。
会社の事業承継をいろいろと見てきましたが、やはりうまく行かないのは
後継者が先代から受け継いだ方程式を勝手に変えてしまうことです。
企業における方程式とはその企業のノウハウであり、大方は
失敗から生まれた学びが凝縮されています。失敗は経験でしか
手に入れることができませんが、失敗は失敗ですから、何かしらの代償が
伴うのです。
出来るだけ失敗のリスクを抑えた道筋こそが方程式であり、方程式がある
ことを承知で方程式通りに物事を進めないのは失敗を経験したことが無い
人が陥る残念な結果です。
では後継者がどうすればよいのでしょうか。
先代から受け継いだ方程式は素直に受け入れ、時代にあわせて、
新たに自身で方程式を作っていけば良いのです。
成功の方程式は自身の失敗の体験を基に作り出すのであって、何代も
続く企業には結果として成功の方程式はたくさん存在します。
それが企業のノウハウというかけがえのないの財産なのです。