z世代とのコミュニケーション
いわゆるz世代と呼ばれる人が社会人ととして活躍している
世の中になってきました。
z世代とは明確に定義はされていないものの、一般的に1990年代後半から
2010年代に生まれた世代のことを指します。
この世代の最大の特徴と言われるのはデジタル機器に操作が堪能なことです。
この世代の人が生まれ物心がついた時から周辺にはパソコンやスマホがあり、
SNSと呼ばれるソーシャルメディアでのコミュニケーションは日常的かつ
あたりまえの動作です。結果的にTVや新聞、雑誌などよりも、Webメディアや
SNSで情報収集する機会が多いことが最大の特徴なのです。
当然に、Z世代よりも上の世代の方は幼少期にデジタル機器が存在せず、時代を
経て新に発売された機器を必要に迫られて覚えてきた訳で、新な機器が生まれる
前の時代の背景もしっかりと知っている世代ともいえます。
職場において、Z世代の若者を先輩や上司がどう扱ってよいのかわからないと
いった悩みが今、日本中で職場の問題点として至るところに存在します。
先輩や上司が自分達の価値観でz世代の人たちに接しても
ジェネレーションギャップを感じるだけという残念な結果に陥りがちです。
ジェネレーションギャップにならないようにするにはいつも時代も同じ
解決方法ではありますが、その世代の特徴を研究することに尽きるのです。
数年来、z世代が世の中を変えると言われています。そうだからこそ、
z世代に対する対処法を間違えると企業の変革も発展も無いのです。
あくまでも私の推測ですが、z世代が企業内の半数を超えるとこれまでの
価値観では企業が立ち行かなくなるリスクがあります。
なぜならば、意外に知られていないz世代の特徴として、
「社会的な問題点を解決する仕事に就きたい」と考える人が
z世代の75%を占めているからなのです。
いわゆる昭和のモーレツ社員というのは働けば働くほど、自分の暮らしが
豊かになることが働くことの最大の動機でした。
モノの豊かさを求めていた時代でした。
ところが、生まれた時からモノに溢れている時代に生まれた人々は
「人の役に立つ」ことが働くことの最大の動機です。
z世代以降の人々はさらに社会の矛盾点や問題点を解決したいという
非常に高いところに働く動機を見出しているのです。
現代の最悪のミスマッチは昭和のモーレツ社員であった上司がz世代の部下に
自分の価値観を押し付けることだと思うのです。
間もなく、z世代の後継者に企業経営のバトンを渡すところが出始めます。
先代や先々代とは違う「社会的な問題を解決する企業」を前面に出して
組織を変革していかないと後継者も社員もお客様からも見放される時代の
入口に今もう既に突入しているのです。