直感力も直観力も
企業に限らず様々な各種団体のトップになると本当に決断の連続であることを思い知らされます。
決断はただ単に早くすることが良いということではなく、場合によっては時を待たなければならないことも多々あります。
いくら正しい判断でも時を逸しては良い結果にはモノゴトはなりません。
「決断」とは字のごとく、やることよりもやらないことを決めることの方が大事であり、やらないことを順番に決めていけば、最後にやることが残る訳で、消去法ではありますがこれがうまく行く秘訣だと私は思っています。
決断をする時に大事にすることは「直感力」と「直観力」の二つです。
どちらも「ちょっかんりょく」と読みますが、「感」と「観」の違いを理解して自分の力にしなければなりません。
「直感力」とは五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)に従ってモノゴトを判断することです。
いわゆる動物的感のすぐれた経営者は「直感力」が優れているのです。
これに対して「直観力」とはモノゴトを俯瞰して観る力です。
片方の方向からの見方だけでなく、タテからもヨコからもナナメからも反対側からも一つのモノゴトを捉えて観る力こそ、「直観力」なのです。
バランスのとれた経営者というのは「直感力」と「直観力」という能力のバランスが良いのだと思います。
経営者において日々の決断に「直感力」と「直観力」が必要なのがお分かりいただけたのなら、その両方をバランスよく磨いていきましょう。