火葬場への往きと復路の道を変えるのは何故ですか?
亡くなった人に帰り道をわからなくさせるためです。
この火葬場への往きと復路の道を変える習俗は、もともと土葬だった頃の”お墓からの帰り道”のことを言っていました。
帰り道をわからなくさせて自分の家に帰って来られないようにするというのは可哀想な気もしますが、言い換えれば「家に帰らずにあの世へ安らかに旅立ってくださいね」という思いが込められています。
また、茶碗を割るのも「この世にはもうあなたが使うお茶碗はありません。戻ってきてももうご飯は食べられませんよ。だからあの世へ安らかに旅立っていってくださいね」という同じような意味が込められています。